Eディスカバリーの基礎

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EDRMEDRM (Electronic Discovery Reference Model)

EDRMは、e-Discovery(Eディスカバリー)の流れを示すガイドラインです。2005年に発足されたEDRMプロジェクトによるこのモデルは、e-Discoveryを行うほぼ全ての法律事務所、サービスプロバイダなどがプロセスの目安として参照しています。EDRMに沿って作業を進めることで、FRCPのコンプライアンスを維持し、適切なe-Discoveryを効率よく行うことができます。

データ管理

e-Discoveryは日頃のデータ管理から始まります。企業内のコミュニケーションや業務の9割が電子的に行われている今日、電子文書の作成・管理・破棄に関する体系的な社内プロセスを構築しなければ、訴訟時に効率よく必要なデータを見つけることができません。また、文書保持ポリシー(Retention Policy)および破棄ポリシーを策定し、社内で一貫した文書ライフサイクルを維持することが法廷での正当性証明や証拠破棄の回避につながります。

データの特定

保全または開示しなければならない可能性のあるESIの場所を全て特定します。組織のデータバックアップ手順・スケジュールやITインフラを確認することで、対象となるESIのソースを正確に把握することができます。提出不備は制裁に繋がる可能性があり、逆に必要のない機密情報まで開示することは業務に悪影響を与えかねません。早期段階で弁護士と訴訟対応計画を立て、対象となるデータやカストディアンの規模および範囲を適切に決定する必要があります。

保全

ESIを破棄や改ざんから保護することを意味します。訴訟の発生が判明、または合理的に予見可能な時点から、通常の文書破棄プロセスを直ちに停止しなければなりません。さらに対象となる従業員に保全通知を公布し、適切な保全手順を説明する必要があります。早期段階で被告・原告双方の弁護士が面会協議を行い、開示・保全対象などについての確認を行うことが義務付けられています。

収集

HDD、デスクトップ、ラップトップ、ポータブルストレージデバイス、サーバ、PST、NSF、ネットワークなどから対象のESIを収集することを意味します。様々な方法による検索で、収集するESIを絞り込みます。しばしば保全と同義で用いられます。

処理

収集したESIを、カリング、デデュプリケーション(重複排除)などにより更に絞り込み、データ量を削減します。また、指定されたレビュープラットフォームに適したフォーマットでアップロードファイルを作成します。

レビュー・分析

収集・処理したESIに法律事務所や企業の担当部門などが目を通し、関連するデータや秘匿特権のある文書を仕分けし、最終確認を行います。現在では、オンラインでの検索・閲覧が可能なシステムが活用されています。膨大なESIを効率よくレビューするために、全体のレビュー計画および、レビュープラットフォームや検索方法の選択などを適切に行わなければなりません。

提出文書作成・提出

レビュー・分析されたデータをTIFFイメージなどの決められた形式に変換し提出します。訴訟当事者は、ディスカバリーの早期段階で、提出の方法や形式を相手側と協議・決定しなければなりません。提出メディアは、CD/DVD、HDD、フラッシュドライブ、ウェブホスティングなどがあり、容量やアクセスなどを考慮して、適切な選択を行うことが大切です。

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